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【高校キャリア講演会を実施しました】

学校行事

【高校キャリア講演会を実施しました】

「高校キャリア講演会」を実施しました。講演者はノーベル生理学・医学賞受賞者大村 智博士。『私の歩んできた道とノーベル賞』というタイトルで講演していただきました。大村博士が熱中したスキーや卓球の学生時代での話を皮切りに、最終的に研究者として必要なことを生徒にやさしく語りかけました。最後には生徒からの「辛いときにはどのように乗り越えてきましたか」という質問には「人と接するには思いやりの精神が必要。社会に世界に貢献するという強い思いも重要です」と大村博士。会場は大きな拍手に包まれました。

 

【大村智博士のプロフィール】

 1935年山梨県韮崎市生まれ。北里大学特別栄誉教授、日本学士院会員、米国ウエスレーヤン大学マックス・テイシュラー名誉教授、(学)女子美術大学名誉理事長。

 微生物の生産する有用な新規天然有機化合物の発見を目指して、独創的な研究を推進し、520種類余の化合物を発見しました。それらのうち、26種が医薬、動物薬、生化学研究用試薬、農業用薬剤として広く使われ、感染症の治療・撲滅、生命現象の解明、食糧の増産などに貢献しています。特に抗寄生虫薬イベルメクチンは熱帯病のオンコセルカ症およびリンパ系フィラリア症の他、糞(ふん)線虫症(せんちゅうしょう)、疥癬(かいせん)の予防・治療薬などとして年間5億人余に使われており、2015年に文化勲章及び「線虫感染症の新しい治療法の発見」によりノーベル生理学・医学賞を受賞しました。 また、美術を愛好し、2007年に郷里の山梨県韮崎市に韮崎大村美術館を建設、収集していた4,000点余の絵画、陶器及び彫刻等と共に、翌年韮崎市に寄贈しました。