Arts and Tech06科研費や公的資金を得られた研究計画書を題材に、作成技術を学ぶ全教科共通国語・英語・音楽など、すべての教科と科学技術との関わり合いを学ぶ。P B L(Project Based Learning)研究計画書研究分野のサーベイ方法統計学とExcel統計処理/データサイエンス「テクノロジーで社会課題を解決」にチームで挑む、学習の集大成『テクノロジーで社会課題を解決しよう』をテーマに、チームごとに問いを立て、PBL(問題解決型学習)を実践します。まさに、これまで習ってきたことの集大成として、サーベイから始まり、データサイエンス、ブレスト、デザイン思考、プレゼン技法を駆使してアイデアを発表します。答えのない問いに対する最適解を導くという課題は難しい反面、多くの知見が得られます。岩田教諭自身が応募してきた科研費や東京都、企業などの競争的資金における研究計画書を題材に、本格的な研究計画書の作成技術を学びます。まずは生徒が審査員となり、採択・不採択を予想。実際の結果と比較しながら、何がよかったのか?何がいけなかったのか?を解説しつつ、研究計画書についての理解を深めることができます。生徒の知識と関心を深め、日々の勉強の動機づけを行うために全教科で「ショートテックアワー」の授業を設けています。理系教科だけでなく、国語や社会、英語、芸術、保健体育に至る全教科で、全教員がテーマを考え、担当教科と科学技術との関わり合いを生徒に紹介します。現時点で自分がどのような研究テーマを考察したいのかを考え、挑戦します。1学期は研究の進め方を学び、2学期には統計処理やデータサイエンスなどの分析方法を経験した上で「テクノロジーで社会課題を解決する」PBLにグループで取り組みます。実際の企業の採用情報を見ながら、将来取り組んでみたい研究テーマを考えるGⅢでは、大学でも講師を務め、科研費をはじめとした競争的資金の採択件数も多く、現在も研究活動を継続している岩田教諭が講義を進めます。最初に学ぶのは研究分野のサーベイ方法(KAKEN,CiNii Research,Google Scholar)等です。授業では企業が実際に募集しているキャリア採用情報を見ながら、大学・大学院卒業後を見据えたキャリアプランを生徒自身が設計。将来の目標という「軸」を明確にした上(現時点での仮決め)で、一人ひとりが大学・大学院で実践したい研究テーマを徹底的に深堀りしていきます。データ調査・測定に欠かせない統計学を基礎から学習する大学では、何かのデータを調査・測定することに、文系・理系問わず必ず統計学を使います。この授業では、統計学の基礎基本から、データ処理・分析・解析手法などをExcelを用いて学習します。正しいデータを扱って、正しくデータを読むことの重要性、そして数値データや統計の力による効果などを体験することができます。ショートテックアワー理工系大学入学の準備教育Grade3
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